テーマは”身体に悪い油”とは!
こんにちわ。
あんしょくまつりです。
今回は、身体に悪い油についての話。
質の悪い油を摂ることで、糖尿病、ガン、ADHD、認知症などの健康被害。
他にも体重が落ちにくいため、太りやすくなるといった影響まである。
どうしてそうなるのかなど。
そして、どんな食品に使われているのか。
じゃぁ、逆に身体に良い油ってどんなもの?
という話をしていくよ。
ちゃんと質のいい油を摂って
長い期間いい状態を保てるようにできることはしよう!
身体に悪い油の正体を暴く!
あんしょくまつりは、健康オタク・砂時計が油、添加物、農業に漁業などの情報を発信して、ホントに安全な食事をするための知識を共有していくサイト。
トランス脂肪酸とは
サラダ油を水素添加してトランス化(TRANSー変える・移すの意)し、半固形や固形化(疑似脂肪化)したものを”トランス脂肪酸”と呼んでいる。
牛や羊など反芻する草食動物の胃の中でもトランス脂肪酸が作られるため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品などにも微量のトランス脂肪酸が含まれている。
トランス脂肪酸は、上記の過程を通過することで不飽和脂肪酸の水分を蒸発させて脂肪を凝固させて、不飽和脂肪酸に作り替えられているため、自然界にはほとんど存在しない油。
トランス脂肪酸の働き
トランス脂肪酸を取り込むと、不自然であるがゆえ分解、代謝に時間がかかり、大量のミネラル、ビタミンを消耗して身体に大きな負担をかけてしまう。
細胞膜は必要な酸素や栄養を吸収する、細胞内で発生した老廃物を排除する役割を持っている。
この細胞膜にトランス脂肪酸が入り込むと、必須脂肪酸が役割を果たせなくなるため細胞膜の構造や働きが不完全になってしまう。
脳の60%は脂質
脳は約1300gあて、乾燥させると60%は油で残りはタンパク質でできている。
脳と全身の情報は、神経細胞を通じて微弱な電気信号で伝達されている。
情報を入力したり出力したりするアンテナを”シナプス”という。
脳内では、無数にある神経細胞がシナプスで連結し、情報を伝達する電気信号の回線が錯綜している。
油は電気信号を伝える役割があり絶縁体ともなるため、脳においてはとても重要な物質なのだ。
脳の神経細胞にはオメガ3が20%以上含まれてはじめて、正しく情報が伝達されると言われている。
そして、人体のすべての細胞膜はリン脂質という脂肪で、脳を含む臓器のほとんどは油が重要な構成要素となっている。
人体の組成比が高いのが水で、その次の構成比が油のため、油の摂り方で病気への道筋が決まってしまう。
三歳までに神経回路が決定する
生後一年で脳の形成の80%が決定すると言われている。
そして、三歳までに神経回路が決定する。
一度出来上がった神経細胞は、別回路には組み替えられないため、胎児期から幼児期にかけて”脳の栄養失調”状態が続くと、知能や人格形成に大きなダメージを与えてしまう可能性がある。
そのため、お母さんは妊娠して子供が体内にいるときからトランス脂肪酸や酸化した油など、極力避けるようにしないといけない。
病気の源
ガン
ガン細胞が発生すると、ガンによって傷ついた遺伝子を修復するのにDNA修復酵素が働いてガン化を防いでいる。
すでにガン化してしまった細胞には、マクロファージやNK細胞キラーT細胞などの大型アメーバ状の細胞に取りつき盛んに攻撃を始める。
これらはすべて白血球中にあって、ガン細胞以外にも病原体や異物をとらえて攻撃する。
DNA修復酵素や免疫系に発動指令を出すのが、細胞膜から出ている"糖鎖"と呼ばれるヒゲ状のもの。
細胞は脂質でできているため、正常に機能する必要がある。
トランス脂肪酸によって機能が不安定になると正常に働かなくなり、免疫力が低下し、活性酸素などの有害物質が細胞内にどんどん入り込んで、これらの攻撃で細胞内が酸化して異常が起こり、ガンが進行していく。
糖尿病
ブドウ糖は、腸から吸収されて血液中に入り、全身でエネルギー源として使用される。
この時体内で活躍するのが、すい臓から分泌されたインスリンとグルカゴンの二種類のホルモン。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞ん取り込んだり、余った分をグリコーゲンに変えて肝臓戻したりする働きをする。
これに対し、必要に応じて肝臓に貯蔵していたグリコーゲンをブドウ糖に変え、血液中に放出するのがグルカゴン。
ところが、インスリンの分泌が少なくなったり、十分に作用できなかったりすると、ブドウ糖が有効に使われなくなったり、血液に含まれるブドウ糖の量が多くなる。
この状態がいわゆる”血糖値が高い”状態。
これが糖尿病。
トランス脂肪酸は細胞膜ん構造を不安定にするため、いくら身体がインスリンを分泌しても、それをキャッチする細胞膜の受信機能が鈍くなってしまうと言われている。
認知症
2004年アメリカ神経学会の学術誌によれば、シカゴ近郊に住む65歳以上の住民8500人を対象に長期間追跡した。
その結果、トランス脂肪酸を多く摂る人ほど認知機能が低下することが判明。
アメリカ健康加齢研究所のM・C・モーリス氏は
血中に悪玉コレステロールが増えるため、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進み、認知機能が早く衰えるのではないか
と話している。
太りやすい
不自然な構造をしたトランス脂肪酸は体内ではなかなか代謝できず、そのまま体内脂肪として蓄積されていく。
51匹のベルベットモンキーを、総カロリー35%が死亡という欧米型の食餌で飼育した実験がある。
半分のサルは総カロリー8%をトランス脂肪酸で摂り、他のサルはオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸で餌を与えた。
両グループは同カロリー食だったが、6年後にはオリーブオイルグループは体重が1.8%増加に比べて、トランス脂肪酸グループでは7.2%増加していたという。
トランス脂肪酸が多い食品
食品名 | トランス脂肪酸(g/100g) | |
---|---|---|
平均値 | 最大値 | |
マーガリン | 7.00 | 13.5 |
食用調合油等 | 1.40 | 2.78 |
ラード、牛脂 | 1.37 | 2.7 |
ショートニング | 13.6 | 31.2 |
ビスケット類 | 1.80 | 7.28 |
スナック菓子類 | 0.62 | 12.7 |
チョコレート | 0.15 | 0.71 |
ケーキ類 | 0.71 | 2.17 |
マヨネーズ | 1.24 | 1.65 |
食パン | 0.16 | 0.27 |
菓子パン | 0.20 | 0.34 |
即席中華麺 | 0.13 | 0.36 |
油揚げ類 | 0.13 | 0.22 |
牛肉 | 0.52 | 1.45 |
牛肉(内臓) | 0.44 | 1.45 |
牛乳 | 0.09 | 0.19 |
バター | 1.95 | 2.21 |
ヨーグルト類 | 0.04 | 0.11 |
チーズ | 0.83 | 1.46 |
練乳 | 0.15 | 0.23 |
クリーム類 | 3.02 | 12.5 |
アイスクリーム類 | 0.24 | 0.60 |
脱脂粉乳 | 0.02 | 0.03 |
ショートニングが群を抜いて多い。
ほとんど自然界には存在しないトランス脂肪酸は、牛や羊などの反芻する草食動物関連の食品には注意が必要。
あと、上記の表のクリームのところは、生クリーム(生乳)とホイップクリームで分けて考えた方がいい。
生クリームも上述してるようにトランス脂肪酸が含まれているが、ホイップクリームには生乳は使われていなくて、原料は植物油脂だからクリームを買う時には表記を確認しましょう。
また、原材料の表記には植物油とか植物油脂と書いてある。
これらはは内容物は実際は、安全な米油とか菜種油とか使ってるかもしれないが、そういう表記をしないということは危険性のある油を使っているという後ろ暗い気持ちがあるのだろうなと思っている。
悪い油を避けて良い油を摂ろう!
オメガ6は細胞膜を固くするのに対し、オメガ3は柔らかくする。
現代はオメガ6系の油が世に多く出回っているため、キレる若者や病気が蔓延している。
そのため、正しい比率で摂るのが健康の秘訣。
理想バランスは、オメガ6が1に対してオメガ3が4。
1:4のバランス。
魚油
サバ、アジ、イワシ、サンマなど背中の青い魚。
なるべく小型の魚が好ましい。
養殖魚、大型魚はなるべく避けるのが無難。
日本は世界第二位の鮭の消費国。
そのうち、45%はチリ、ノルウェー、アメリカなどの養殖鮭を輸入している。
このサーモンピンクの美しい色は合成着色されたものも含まれてる可能性がある。
しかも、北米や欧州産の養殖鮭には、農薬やPCB(電気機器などに使われる絶縁油できわめて危険性が高い)、ダイオキシンなどの有害物質が、天然鮭に比べて高濃度で蓄積されているという調査報告が発表されている。
大型魚を避ける理由は、有害水銀が濃縮されているため。
これまでは、影響がないとされていた低濃度の水銀でも、成人の脳機能に障害を与える可能性があるという話も出てきている。
EPAには血液をサラサラにする効果のみならず、抗うつ作用や記憶力をよくする作用があると言われている。
これは、血液中に取り込まれたEPAが赤血球や血小板の細胞膜だけでなく、神経細胞の膜もよりみずみずしくしてその働きを高めるから。
えごま油(しそ油)
えごまは、しそ科の草で青しそより少し大きな葉をつけ、秋には白い花を咲かせる。
えごまの身には身体に良いαリノレン酸がとても多く含まれている。
えごま油には、生しぼりタイプト焙煎タイプの二種類ある。
生しぼりの方は淡黄色をしていて、えごま種子を圧搾機で搾って、異物をろ過して瓶詰めしたもので、多少生臭さがある。
焙煎の方は、褐色がかっていて生のえごまの種子を約百数十度位で焙煎してから、同様に圧搾機で搾って異物をろ過して瓶詰めしたもの。
亜麻仁油(フラックスオイル)
亜麻仁油はカナダや北海道で栽培している亜麻の仁すなわち種子から取れる油。
冬には零下となる寒冷地の土壌でも凍結しないのが亜麻の種子の特徴。
そのため、融点はマイナス14度と植物油の中では最も低い。
成分は、54~57%がαリノレン酸、20%がオレイン酸、13~16%がリノール酸で、残りは飽和脂肪酸。
このαリノレン酸の量はなんと魚油の2倍!!
光と酸素を遮断した低温圧搾法によって作られる一番搾りが最高級品。
亜麻仁油は熱によって酸化するため
加熱は厳禁!
オリーブオイル
世界のオリーブ油の生産は98%が地中海。
日本酒と同様、オリーブオイルの味や風味は毎年変わる。
オリーブオイルは血中コレステロールを下げる作用があるオレイン酸が70~80%含まれていて、抗酸化作用も強く香りと風味のもととなる天然ポリフェノールを含んでいる。
産地によって成分が変わってくるため、健康のためにオリーブオイルを使うなら北の方の産地のものを選ぶのがベター。
オリーブオイルの種類
エキストラバージン
慎重に収穫したあと、傷つけないように丁寧に工場に運んで、果実が新鮮なうちに絞ったものが”最高級品のオリーブオイル”。
そのため大量生産はできない。
ピュアオリーブオイル
エキストラバージンオイルを絞った後の搾りかすから有機溶剤で抽出したものに、エキストラバージンオイルを少し足したもの。
ごま油
わが国では、762年の正倉院文書に”胡麻油 二斗四升 価三貫陸伯文”と記されていて、奈良時代から寺院や調停で食用・灯明る用として用いられてきた。
ごま油は酸化安定性が高いのが特徴。
成分は、リノール酸を約45%、オレイン酸wo40%、飽和脂肪酸を約15%含んでいる。
特筆すべきは、セサミン、セサモリン、セサンゴリン、セサミノール、セサモリノールなどの抗酸化作用の強いリグナン化合物を含んでいる。
揚げ物には
米油かごま油がいいよ
米油
米油は、ほかの植物油と比べて圧倒的にビタミンEの含有量が多く、植物油の中で唯一抗酸化物質γ-オリザノールをたっぷり含んでいる。
抗酸化作用が強いため加熱にも強い油。
日本人なら米油を摂るべし!
おすすめ米油を以下の記事で紹介してるから、米油の購入の際は参考にしてみてね。
砂時計が厳選したおすすめ米油!↓↓↓
まとめ
- トランス脂肪酸は病気への道しるべ
- ガンや糖尿病に認知症など危険
- トランス脂肪酸食品に気をつける
- オメガ3系油を摂ろう!
身体に悪い油とはをテーマに記事を書いてみた。
質の高い油を摂って健康寿命を延ばして、毎日笑って楽しく過ごせたらいいな。
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